このホームページは、業者さんに頼むことなく、自分と家族とで作ったものです。その製作過程をつづってみました。
*アラ還のHP作成奮闘記 その2*
まるなげor他力本願!?編
第二 他力本願編
丸投げでホームページを作成してもらおうかな?
はじめは、士業のホームページを丸投げで作ってくれる業者さんを探しました。
ホームページは随分昔に作ったきりなので、今の時代の仕組みや約束を色々調べる時間が勿体ないと思ったのです。自宅近くの業者さんであれば、サクッと作っていただけるのかなと思い、税理士資格の申請中に、何度か連絡をしながら探してみましたが、なかなかうまく探せません。
丁寧に対応してくださった業者さんもいくつかありましたが、はじめから全部丸投げできる形式はなく、結局、自分で写真や文書を用意することになると気づきました。加えて、当然といえば当然なのでしょうが、具体的な話をするまでは、ホームページの総作成費用をはっきり示してもらえず、「時価」みたいな印象をうけました。
さらに、ある業者さんでは、作成費用の他に、継続費用として月額1万円が必要になると聞いて、名刺代わりのホームページにしては、ランニングコストがかかりすぎだなと思い、丸投げ方式を断念しました。
丸投げ無理なら、イージーオーダーでどうでしょう?
次に、いわゆるイージーオーダー型の製作形式を探してみました。
業者さんから提供される、あらかじめ用意されている文言や写真を、必要な部分だけ、自分でアレンジしてホームページを作っていく形式です。相談した業者さんは、初期費用が5万円弱で、月額5000円の会費を支払う契約形態でしたから、ランニングコスト的にも納得のいく値段でした。また、契約前でしたが、その業者さんに疑問点を問い合わせたところ、丁寧に回答していただき、サポート体制にも大変満足しました。ホームページをアップした後も、メールや電話で、ホームページの更新をサポーしていただけるとのことでした。
この業者さんにお願いすることで、ホームページに関しては、開業後の不安も少なく、ほぼ、作成をお願いすることに決めていました。
思わぬ落とし穴が!
しかし、残念なことに、この業者さんとは本契約を結びませんでした。
それは、たった一つの、小さな引っ掛かりからでした。
それが何かというと、「プライバシーポリシー」のページを加えることができるか否かを聞いた時の、不安な気持ちです。私は、税理士に限らずほかの士業においても、お客様からお預かりする個人情報の取り扱いについて、約束事をホームページにのせることは、結構あたり前のことのように思っていました。
しかし、制作を依頼しようとしていた業者さんには、私のイメージしていたデフォルトのページも、業者さんの提供してくれる定型の文言も無かったのです。どうすれば良いかと業者さんに質問したところ、「自分でページを加えて、自分で文言を考えてください。」とのことでした。
個人情報保護法や関連法規等を調べてから、「プライバシーポリシー」のページを自力で作成することを思ったら、とても、今の私に、そのような能力はないと感じ、契約締結を断念したのです。
契約を断念して、はじめて気づきました。
契約を断念した後、あらためて考えてみると、私にとって、この業者さんに限らず、イージーオーダー型の製作形式を提供してくださる業者さんの提供してくださるシステムでは、限界があると気づきました。私が開業税理士ではなく、税理士法人の所属税理士であり、ホームページの作成目的が一般的、標準的ではないからです。
たとえば、お相撲さんのように体格の良い人は、フルオーダーのスーツであれば、ピッタリと体にフィットする服を手に入れることができても、イージーオーダーのスーツでは、完全にフィットする服を入手することが難しいといった感じです。私が作成しようとしているホームページは、標準的なものとは少し違うということを思い出しました。
一般的に「士業専用」や「税理士専用」に売り出されている、ホームページ作成商品は、個人開業した先生が、ご自身の事務所の宣伝をなさることを想定して製作されているのだと思います。私は、事務所を作って独立するのではなく、税理士法人の一員として所属税理士をすることを予定していますので、業者さんが想定していた標準的な事例ではないため、イージーオーダーでは満足のいく状態にならないと考えたのです。
結構な作業量が必要になりそうです。
また、イージーオーダーといいながら、私のわがままが多いせいで、結局はフルオーダーに近い分量の文書を自分で作成する必要があり、それらの作成時間を考えたら、結局、初めから、自分でホームページを作る方が良いかなと思いました。
気になることが増えました。
実は、他にも作成依頼を思い止まった理由がいくつかありました。
まず、この業者さんは、①現在流行のWordPressを使わず、制作会社独自のソフトを使っておられたため、今後、私の都合で、仮に契約を中止した際に、他の業者さんが提供するサービスへ移動することが困難になるかもしれないという不安です。
業者さんに問い合わせたところ、作成した文書等をワードに移し、次のソフトに張り替えれば良いとのアドバイスをいただきましたが、「そんなに簡単にできることなのであろうか?」という不安は消えませんでした。
次に、その業者さんは、②業者さん独自のサーバーを利用するサーバーシステムでしたので、将来、他社に乗り換える場合、そのサーバーを出て行って、ほかのサーバーに移動する必要があるとすれば、はじめから、サーバーの専門会社にサーバー利用の依頼をする方が良いのではないかという不安でした。
業者さん、お世話になりました。感謝しております。
これらは、インターネットの仕組みを良く理解していないことからくる、漠然とした不安です。実際の状況と私が感じたことが異なっているかもしれませんが、少しだけ早期退職して第二の人生をスタートした私にとって、この、もやもやした思いは、当時の正直な気持ちなのです。
親切に対応してくださった業者さんには、今でも、とても感謝しております。
私は、自分自身でホームページを作成することにしましたが、今後、開業予定の税理士さんがおられましたら、イージーオーダー型の製作形式をご検討なさるのもよいかなと思っております。
最後に、繰り返しになりますが、お世話になった業者さん、本当にありがとうございました。
今回は、以上で終わりです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
次は、自力作成編1(基本ツール等収集・整備編)になりますので、
次回の投稿も是非ご覧ください。
よろしくお願いします。
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